単衣着物の裁ち方、型、縫い方など

大正時代の本と昭和初期の本のミックスです。

型は大正時代の和裁の教科書が一番見やすかったので
それを載せました。
とりあえず単衣の着物からです。
説明文が長くて、胴裏付だと更に恐ろしく長いので、
纏められそうにないのです。(´・ω・`)



型。上が袖、真ん中あたりが身頃、その下が衽、襟です。

布の取り方。一番下の水色の部分です。写真をクリックしたほうが見やすいかも。

寸法が書いてありますが、
必要な長さは人によって違いますので、和裁専門のHPをご参照ください。
参考:岩佐和裁 http://iwasa-wasai.com/index.html


袖の丸みの縫い方


袖や背、脇の縫い方。


教科書には、作り方、縫い方は大まかにしか書いてありませんでした。

「袖」
袖口切をつけ、表を出して袖下を口切の下だけ残し、一分の縫い代にて縫い、
裏へ返して袖口切の奥のほう、絎代(ぐけしろ/くけしろ)を折って、
口切下は四つ縫いに、ほかは袋縫いにします。
袖口先と口切の奥にしつけをかけ、
口切の奥を絎け、(絎縫いのことかな?と)
袖巾のしるしをつける。

「身頃」
袖下を三つ折にして絎け、
脇を縫って、
衽は表を出して一分の縫い代にて縫い合わせ、
裏に返して縫い代のしるしを合わせて袋縫いにする。
裾絎をして、
袖をつけ、襟先を縫い、襟をくけ、袖をつけ、
身八つ、袖八つを綴じ仕上げます。

これしか書いてないので、昭和本のほうをもう少し読んでみます。
当時はこれだけで意味が通じたんでしょうかね。。。


くけ縫い:http://www.somesho.com/wasai/text50/102.html
縫い目の糸が表から見えないようにする縫い方だそうです。



昭和本より抜粋、簡単な縫い方。
(簡単って書いてありますけど、簡単ではないような気が・・・)
ほぼ原文のままにしてありますが、すごい長いです。。。


「布」
絹で作る場合、湯通ししてから使うと書いてありますが
「お家でやるのはちょっと難しいので専門家に頼みませう」
と書いてあります。何でしょうね湯通しって。。。

綿やモスなどを使う場合は大丈夫かなと思います。
ただ、布によって洗うと縮んだりするので
心配な方は洗ってから使ってください。
特に、古い反物を使う場合、表書きを良く見たほうがいいかもしれません。



「しるし付け」
ヘラやチャコペンを使ってしるしをつける場合は、
着物の表にしるしが出ると格好が悪いので、
面倒でもしつけ糸でしるしをつけた方が良いでしょう。



「袖口の縫い合わせ」
一般的には袖口の裏側に共布をつけますが、
単衣の場合、布が薄い場合は透けて見えてしまう場合がありますので
つけないことをお勧めしております(これを書いた人の意見でございます)。

袖や衽の縫い合わせ方①

まず、写真「袖や衽の縫い合わせ方①」の右上、「い」のように袖口を縫います。
(い・ろ・は・に・ほ・へ・と・ち・り・ぬ・る・を)
※図では「縫い代三四分」と書いてありますが、
3~4分のことで=0.9センチ~1.2センチなので1センチぐらいでいいんじゃないでしょうか。
※縫い代一分から一分五厘は、0.3センチから0.45センチ。

図「ろ」は衽(おくみ)部分の折り方です。
三つ折にしてしっかりと線をつけて、
(イ)を中心として(ロ)から(ハ)に斜め線のしるしを付けます。
(イ)から(ロ)と、(イ)から(ハ)の長さは同じになるようにしてください。

図「は」が縫い方です。額縁縫い
(ロ)と(ハ)を中表に合わせて、
(イ)までをしるし通りに縫い目を小さめに縫い、縫込みをぴったりと割ります。
そして縫込みを図「は」のように三角に折って表へ返します。

ここの説明が分りづらいのですが、うまい事縫って
折り紙のように布を折りたたんで「は」のようにするようです。切り込みは入れません。



「裾ぐけ」
外側の布は背、脇、おくみを縫い合わせ
それぞれ縫いこみを片返しに折ったままで裾口をつけます。
(脇の縫込みは、後ろ身頃の縫込みがつらない程度に斜めに折り消しておく)
角はおくみと同じように額縁縫いにします。

衿の裏地部分は、
先ほどの図「ろ」と「は」と同じように角は額縁を作り、
仕付け糸で押さえておきます。


「縫い合わせ」
背、脇、おくみを中表に縫い合わせ
脇は図「ほ」のように片返しに縫いますが、
その前に図「に」のように縫込みを三角に折って綴じつけてから
前身頃へ倒します。
背もおくみも同様にします。

衿の裏地は外側の布の縫い代に綴じ付けてしまいます。


なんか段々わからなくなってきました・・・。(´・ω・`)ションボリ
図を見ながら縫ってみたほうがいいかもしれないですね。

図「へ」は単衣だけど裏地を付けている図です。
ここでは省略します。


襟部分。内側の白い布=下着の裏衿です



「襟つけ」
図「と」は襟の裏地の付け方なのですが・・・。
すみません・・わからないので飛ばします。orz
図「ぬ」でなんとなくわかるようなわからないような。。。

図「ち」と「り」が襟の付け方です。。。
一番最後に襟を付けます。


おくみの斜め部分の解説は別のページでした。
下図「ち」~「を」がそうなのですが、
「ぬ」「る」「を」は、普段着を作る場合は必要ないそうです。
明石などの上物向き、と書いてあります。

が、一番知りたい斜め部分の説明がないのでほかの本を見たところ、
おくみ幅と合褄幅=仕立て上がり+一分、約0.3センチ
合褄とおくみ先との差は、おくみ幅と合褄幅との差と同寸。
これしか書いてないという。。。orz
襟を付ける時におくみを挟み込むような形になるので、
仮縫いしてみて場所を決める感じなのかなと。
寸法が違えば端っこがはみ出すわけで・・・これはやってみないとダメですね。

以前甚平さんを作った時は、
襟の真ん中と身頃の縫い合わせの中心をまず合わせて仮縫いした記憶があります。
ただ、甚平さんの場合は布を斜めに切っていました。
私が作るとしたら、たぶん勘でいきます。
襟の中心を仮止めしてから襟全体をざっくりと仮止めして、
斜め部分が左右同じになるように作ると思います。

岩佐さんのHPやブログにとっても詳しく書いてありますので、
本格的に和裁をやりたい方は岩佐さんのほうを見てください。
プロのブログを参考になさったほうが早いかも(^^;;
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/ositateya2/d/20120812
くけ縫いなども載っています。


絎や肩あてなど。右下のが肩裏です。上仕立てするならつけないそうです。

肩當(かたあて)は、木綿の着物や浴衣の場合はつけるそうです。
絹などで仕立てる場合は、肩當が晒なので野暮ったくなるとか書いてあります。



なんというか・・・書いてみて思ったのですが、
着物を縫うのは全然簡単ではないので
初めての方はいらない布で練習をしたほうがいいかと思います。
小さい布で試作してみるのが一番いいかと。


たぶんですね、着物に簡単な縫い方なんてないんだと思います。
簡単=粗雑になっちゃうんじゃないかなと。


コスプレ用に着物を作りたい場合は、
額縁縫いとかしなくていいんじゃないですかね。
型通りに切って縫い合わせればいいだけかなと思います。
ミシン縫いだとそれなりの仕上がりになると思いますけれど、
コンピューターミシンなら色んな機能がついていますので
襟以外は手縫いじゃなくても大丈夫かなと思います。



販売したい方は参考にしないでください。





追加画像。
鈎衽裁ち(かぎおくみだち)という布の取り方が載ってました。
これなら斜め部分に悩まなくていいかも。




ついでにもうイッコ追記。
いつまで閲覧可能かわかりませんが、ヴォーグさんから出ている
「やさしい和裁」という本にいろいろ解説が載っています。
古い本を読むよりこっちのほうが分かりやすいかも。
http://books.google.co.jp/books?id=tyOrmTRLfZ0C&dq=%E4%B8%89%E6%97%A5%E6%9C%88%E5%B8%83&hl=ja&source=gbs_navlinks_s
「書籍のプレビュー」を押すと閲覧できます。
最初からこっちにしておけば良かったかも感でいっぱいな今。(´・ω・`)ションボリ





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